春日神社(かすがじんじゃ)石造宝塔

 春日神社(かすがじんじゃ)石造宝塔(奈良県桜井市上之宮)

  浅古の石造宝塔(暦応四年 1341年)と同形式で同一作者の作品とみられている

春日神社(かすがじんじゃ)石造宝塔(重要美術品、南北朝時代、花崗岩、高さ 166Cm)

笠は頂部に露盤、四隅に降棟、軒下に二重の垂木型をつくる
石造宝塔は、拝殿の手前、右側の奥に立っている 塔身首部は、高欄をあらわす

塔身軸部、正面は定印の阿弥陀如来坐像を浮彫にし、他面は桟唐戸を刻出する

相輪は、下から伏鉢・請花・九輪で、九輪の八輪から上と請花・宝珠を欠失する。ここから直線距離で約500m西の浅古宝塔と酷似している

宝塔 屋根 部分

屋根は軒に桧皮葺型をつくり、降棟は鬼板を彫り出す

基礎は、二重で側面は共に三区に分け、基礎の下には繰形をつくった台座をおいている。この部分も浅古宝塔と同じで、同一作者の作品とみられている

 十二柱(じゅうにはしら)神社五輪塔・地福寺石仏                 石仏と石塔-目次!

春日神社拝殿

石造宝塔紀年順  市辺田(いちべた)八幡神社 石造宝塔(南北朝時代前期)  石造 宝塔-紀年順-目次

*JR・近鉄桜井駅から奈良交通バス 談山神社行き乗車、「麻古(あさご)バス停」下車、西方向へ約400m。

(撮影:平成20年11月4日)