善光寺(ぜんこうじ)宝篋印塔東塔

 善光寺(ぜんこうじ)(長野県長野市元善町491)

   二基並んで立つ東側の宝篋印塔で、塔身は四面とも阿弥陀種子。紀年銘はないが、西塔と同じく室町時代前期の造立と思われる。

善光寺(ぜんこうじ)宝篋印塔 東塔 (市指定文化財、室町時代前期 、安山岩、高さ 141Cm)

塔身南面、かなり損傷しているが阿弥陀種子「キリーク」を刻む。
山門をくぐった左手側、二基立っている宝篋印塔の手前側。 塔身西面、輪郭内に花頭窓を作り阿弥陀種子「キリーク」を刻む。

塔身は、四面とも輪郭を巻いた中に花頭窓を作り、阿弥陀如来の種子「キリーク」を刻む。塔は、源義経の忠臣 佐藤継信・忠信兄弟の供養塔というが、伝説にすぎない。

笠は上四段の段型で、隅飾は四隅とも損傷している。

塔身北面、輪郭内に花頭窓を作り阿弥陀種子「キリーク」を刻む。
塔身東面、輪郭内に花頭窓を作り阿弥陀種子「キリーク」を刻む。 宝篋印塔は、全体的に風化・磨滅が激しい。

基 礎

基礎上端は複弁反花、側面は二区で各々格狭間をつくる。

最下の基壇部

風化・摩耗が激しく細部は不明。

宝篋印塔 東塔、正面(南面)

塔身の損傷が激しい。

善光寺(ぜんこうじ)宝篋印塔 二基 (市指定文化財、室町時代前期 、安山岩)(背面:北面、通路側)

 常楽寺(じょうらくじ)石造 多宝塔                       石仏と石塔-目次!

善光寺 本堂(国宝、江戸時代中期 宝永四年 1707年、桁行十四間 梁間五間、一重裳階付、撞木造)

善光寺は単立の寺院で、本尊は三国伝来の一光三尊阿弥陀如来像。

宝篋印塔紀年順  本山寺(ほんざんじ)応永六年銘 宝篋印塔(室町時代前期).  宝篋印塔-紀年順-目次

*JR長野駅からバス「善光寺大門バス停」下車、徒歩すぐ。

(撮影:平成27年3月25日)