坂元(さかもと)宝篋印塔

 坂元(さかもと)宝篋印塔(兵庫県加古川市野口町坂元208-2)

  平安時代の歌人「和泉式部(いずみしきぶ)の墓」と伝えられている大型の宝篋印塔

坂元(さかもと)宝篋印塔 (県指定文化財、室町時代前期、花崗岩、高さ 228Cm)

塔身、月輪を彫り沈め、金剛界四仏の種子を刻む(正面、ウーン:阿閦)
石塔は、国道2号線の北側筋、野口交差点の東北150mの位置に立つ 塔身、月輪を彫り沈め、金剛界四仏の種子を刻む(左面、タラーク:宝生)

笠の段形は、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭つきで、内に月輪を陽刻し、胎蔵界大日如来の種子「ア」を刻む

塔身、月輪を彫り沈め、金剛界四仏の種子を刻む(背面、キリーク:阿弥陀)
塔身、月輪を彫り沈め、金剛界四仏の種子を刻む(右面、アク:不空成就) 「和泉式部の墓」と伝えるが、時代も合わず、伝承にすぎない

宝篋印塔は、完存する大型宝篋印塔で、高さが228Cmもある七尺五寸塔。旧の街道沿い、石柵に囲まれて立っている

基礎正面、近江文様の開蓮華

基礎上端は二段、側面は輪郭を巻き、内に格狭間をつくり開蓮華文様を三面、東面に一茎蓮文様を刻む

相輪部、下から伏鉢、複弁の請花、九輪、単弁の請花、宝珠 笠の隅飾、やや外傾し、内に胎蔵界大日の種子「ア」を刻む

基 壇 部

二段からなり、上段は複弁反花座

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基礎東面、一茎蓮文様

通常の一茎蓮文様と異なり、茎が左側から斜めに下がり、大きな開蓮華に繋がっている

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*JR山陽本線 加古川駅前から神姫バス 明石行き又は甲南加古川病院行きに乗車、「坂元バス停」下車 北方向へ 徒歩 約50m。

(撮影:平成22年1月26日)