日光寺(にっこうじ)宝篋印塔

 日光寺(にっこうじ)(兵庫県南あわじ市松帆檪田196)

 日光寺は淡路四十九薬師霊場の第八番霊場

日光寺墓地、宝篋印塔四基と五輪塔一基(五基とも県指定文化財)

  応安七年銘宝篋印塔(五基の古塔、向かって左から二基目、五輪塔の左側)

笠は下二段、上六段、隅飾は二弧で輪郭付き、内は無地
県指定文化財、南北朝 応安七年 1374年、花崗岩、高さ 177Cm 塔身は金剛界四仏の種子のみを四面に刻む(ウーン:阿シュク)

基礎上端は複弁の反花座で、側面は輪郭を巻き内に格狭間をつくる。束の部分に応安七年の紀年銘が入る

相輪は頂部の宝珠が少し欠けているが保存がいい 宝篋印塔は複弁の反花座上に立つ。姿がすっきりと美しい

五輪塔を中央に四基の宝篋印塔、五基の古塔が並ぶ

  応安七年銘宝篋印塔(向かって右から二基目、五輪塔の右側)

笠は下二段、上六段。隅飾は二弧輪郭付き、内に月輪を陽刻し梵字を刻む
県指定文化財、南北朝 応安七年 1374年、花崗岩、高さ 177Cm 塔身は蓮座上に月輪を刻み内に金剛界四仏を刻む(アク:不空成就)

基礎上端は複弁の反花座、側面は輪郭を巻き内に格狭間をつくる。さらに格狭間内に開蓮華の文様を陽刻する。

束に応安七年(1374年)甲寅(きのえとら)の紀年銘が刻まれている

相輪は頂上の宝珠と請花が欠損している もう一基の同年 宝篋印塔に比べ装飾が豊かになっている

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  宝篋印塔二基(左端:南北朝、右端:室町時代)

向かって左端の宝篋印塔 右端の宝篋印塔
県指定文化財、南北朝時代、花崗岩、高さ 177Cm 県文、室町時代初期、砂岩、基礎の二面に蓮華の陽刻がある
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*高速舞子バス停(JR・山陽電鉄舞子駅前)から洲本バスセンター行き乗車、終点洲本バスセンターより鳥飼線に乗車 約40分、「萬松園前バス停」下車 徒歩 約15分。

(撮影:平成20年4月2日)