米山寺(べいさんじ)宝篋印塔群

 米山寺(べいさんじ)(広島県三原市沼田東町納所460)

 嘉禎元年(1235)、小早川茂平により不断念仏堂が建立され、小早川氏の菩提寺となった

 米山寺宝篋印塔

米山寺宝篋印塔(重要文化財、鎌倉時代後期 元応元年 1319年、花崗岩、高さ 223.4Cm)

隅飾は、二弧輪郭つきで、ほぼ直立する
宝篋印塔は各部が完存している 基礎上部に複弁反花、基礎側面に格狭間をいれる

塔身、正面に「元応元年(1319)未己十一月日、一結衆敬白、大工念心」の刻銘がある

この石塔は、小早川家の墓塔ではなく、供養塔として造られた

 宝篋印塔群

前列十基、後列十基、計二十基の宝篋印塔が並ぶ様は、壮観である

 後列の宝篋印塔 (写真をクリックすると拡大写真にリンクします)

米山寺宝篋印塔(重文) 石標なし 石標なし 土肥寛平 墓 土肥遠平 墓
@.後列、向かって最左端 A.後列、左端より2基目 B.後列、左端より三基目 C.後列、左端より四基目 D.後列、左端より五基目

 後列の宝篋印塔

小早川景平 墓 小早川茂平 墓 小早川雅平 墓 小早川朝平 墓 小早川宣平 墓
E.後列、左端より六基目 F.後列、左端より七基目 G.後列、左端より八基目 H.後列、左端より九基目 I.後列、左端より十基目

 前列の宝篋印塔

小早川 真平 墓 小早川 春平 墓 小早川則平 墓 小早川キ平 墓 小早川敬平 墓
J.前列、向かって最左端 K.前列、左端より二基目 L.前列、左端より三基目 M.前列、左端より四基目 N.前列、左端より五基目

 前列の宝篋印塔

小早川扶平 墓 小早川興平 墓 小早川正平 墓 小早川繁平 墓 小早川隆景 墓(史跡)
O.前列、左端より六基目 P.前列、左端より七基目 Q.前列、左端より八基目 R.前列、左端より九基目 S.前列、左端より十基目

 小早川隆景(たかかげ) 墓

   小早川隆景は、天文二年(1533)に毛利元就の三男として生まれ、竹川小早川家の養子として迎えられた。のち秀吉の五大老の一人となる

小早川隆景 墓(県指定史跡、花崗岩、高さ 149.1Cm)

隅飾は少し開き気味の二弧輪郭つき
小早川隆景は、慶長二年(1597)六十五歳で没した 基壇上部は複弁反花つき

 向田野浦地蔵磨崖仏(磨崖和霊石地蔵)                         石仏と石塔-目次!

米山寺全景

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*JR「本郷駅」下車、タクシー乗車15分。この地方では、マイナーなのかタクシーの運転手さんが場所を知らなかった。

(撮影:平成19年8月13日)