西南院(さいなんいん)五輪塔(建長八年銘)(和歌山県伊都郡高野町高野山249)
西南院五輪塔(県指定文化財、鎌倉時代後中期 建長八年 1256年、砂岩、高さ 94.5Cm)
空輪は宝珠形、風輪は半球で、下部の球を火輪にくい込ませた形 | ||
西南院中庭の奥に四基の五輪塔が安置される、向かって左端の五輪塔 | 火輪、(軒反は先端でやや反っている) |
五輪塔 地輪正(北)面・西面〔正面(北面)に刻銘がある〕
刻銘:「本願佛阿弥陀佛、ア(梵字)、建長八秊十月、廿九日入滅」
水輪正面、(五輪塔四門の梵字を刻む) | ||
地輪正面(梵字 「ア」の左右に紀年名 他を刻む。地輪:高さ 23Cm 幅36.5Cm) | 空・風・火輪(一石)が別物で、他の三基の比しややバランスを欠く |
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五輪塔の材質は砂岩、水・地輪が一石で当初のもの、火輪から上が後からのもので一石で作られている |
四基並ぶ向かって左端が、建長八年銘(地輪)五輪塔
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*南海電鉄 高野線 ケーブル高野山駅から南海バス大門行き乗車、「弁天前バス停」下車すぐ。西南院の中庭は、普段立入り禁止になっており、事前の連絡が必要。
(撮影:平成21年4月23日)