重福院(じゅうふくいん)(静岡県下田市河内749)
露盤・基礎・台座下部の各側面を二区で構成した関東型宝篋印塔で、室町時代末期の作とされている。
重福院(じゅうふくいん)宝篋印塔 (小型) (室町時代後期、安山岩、高さ 159Cm)
大型宝篋印塔の向って右側に立つ。笠の隅飾りは三ヶ所欠損し、一ヶ所を残す。下側の相輪は上方で欠け、別物を継ぎ足す。 |
塔身は輪郭を巻き、内は不明だが無地と思われる。また、露盤・基礎・台座下部の各側面を二区で構成し、関東型宝篋印塔の特長を示す。
笠
段型は下二段・上五段で、最上部は側面二区の大きい露盤とし、隅飾りは二弧輪郭付で内は無地、外傾する。
塔 身
輪郭を巻き、内は風化・摩耗し不明だが無地と思われる。
相輪は、下から露盤・請花・九輪で、九輪の上部から、もう一本 後補の相輪を継ぎ足し、細身の本体に調和した形状にしている。 |
基 礎
基礎上端は二段、側面は各面二区で内は無地。刻銘はない。
台 座
上部は簡略化した複弁反花、下部は二区で輪郭を巻く。
重福院(じゅうふくいん)(曹洞宗)
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*伊豆急行 「蓮台寺駅」下車、北方向へ徒歩 約10分。
(撮影:平成25年12月17日)