養源寺(ようげんじ)宝篋印塔

 養源寺(ようげんじ)(滋賀県東近江市上大森町815)

養源寺(ようげんじ)宝篋印塔 (鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 約204Cm)

塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(正面、キリーク:弥陀)
石塔は、門を入ってすぐ右側、鎮守社の域内に立っている 塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(北面、アク:不空成就)

笠の段形は、下二段、上五段、隅飾は二弧輪郭付で内は無地、やや外傾する

塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(東面、ウーン:阿閦)
塔身、蓮華座上月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(南面、タラーク:宝生) 2m を超す大型宝篋印塔で、鎌倉時代後期の造立になる完存品

基礎 正面

基礎上端は厚手の複弁反花、側面は輪郭を巻き内に格狭間をつくる。正面と背面に、宝瓶三茎蓮文様を刻む

相輪は、下から伏鉢・複弁請花・九輪・単弁請花・宝珠で、九輪の上部に修復の痕が見られるが完存する。

基礎 南面

南面の格狭間内は、開蓮華文様を刻む

基礎 南面

北面の格狭間内は、珍しい散蓮華二片を刻んでいる

  養源寺 無縁塚上部の宝篋印塔(鎌倉時代後期)

養源寺(ようげんじ)無縁塚上部の宝篋印塔(鎌倉時代後期、花崗岩)

境内の無縁塚頂部に安置されている。相輪上部を欠失するが、鎮守社域内の宝篋印塔と同型で、笠の上部段型も五段。

基礎は正面しか見られないが、輪郭を巻いた格狭間内に宝瓶三茎蓮文様を浮彫にしている。

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養源寺 (ようげんじ)

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*近江鉄道 八日市駅前から東近江市コミュニティバス(ちょこっとバス)市原線乗車、「上大森バス停」下車、北方向へ 約300m。

(撮影:平成22年11月5日)