総願寺(そうがんじ)阿弥陀種子板碑

 総願寺(そうがんじ)(埼玉県加須市不動岡2-9-18)

   庫裏前の植込みに立っている 阿弥種子「キリーク」を主尊とする板碑で、身部に刻まれた散蓮華文様が珍しく、また美しい。

総願寺 阿弥陀一尊種子板碑(市指定文化財、鎌倉時代中期、緑泥片岩、高さ 119Cm 下幅 52Cm)

身部は、幅のある二重輪郭を巻き、輪郭間に散蓮華文様を陰刻する。身部上方に阿弥陀種子、下方に五輪塔形を二基を刻む。

散蓮華を二重輪郭内に刻んだ板碑は、栃木県足利市の小俣(おまた)阿弥陀三尊図像板碑(文永十二年 1275年)がある。

板碑 頭部

頭部は低い山形で、古風を示す。下に二段の切込、身部は二線で輪郭をつくり、内に散蓮華文様を刻む。

身部 上方

蓮華座上に主尊の阿弥陀種子「キリーク」を薬研彫する。

身部下方、長方形を彫り沈め、内に五輪塔形を薄肉彫りする。 板碑に刻銘はないが、様式から鎌倉中期のものと思われる。

身部 下方

阿弥陀種子の下、左右に各一基 五輪塔形を薄肉彫りする。

板碑 側・背面、厚さ13Cmで、分厚く重量感がある。 倶利伽羅不動 (江戸時代前期 延宝二年 1674年)

 上写真:右側は、不動明王の利剣にまといつく倶利伽羅竜(くりからりゅう)を厚肉に刻んでおり、板碑の近くに立っている

総願寺 不動堂 (市指定文化財、江戸時代後期 天保年間 1830~44年、桁行 五間、梁間五間)

 金道院(こんどういん)阿弥陀一尊種子板碑.                    石仏と石塔-目次!

総願寺(そうがんじ)仁王門

総願寺は、不動明王を本尊とする真言宗智山派の寺院。

 板碑(いたび)

*東武伊勢崎線 加須(かぞ)駅下車、北西方向へ 直線距離で 約1.7Km。加須駅から北へ約250mの場所にある「加須市商工会館」の無料レンタサイクルを利用するのが便利。

(撮影:平成25年3月7日)