慈光院跡(じこういんあと)阿弥陀種子板碑

 慈光院跡(じこういんあと)(埼玉県富士見市南畑新田登戸83)

   阿弥陀如来の種子「キリーク」を正面に刻んだ板碑で、富士見市最古 鎌倉時代中期 建長四年(1252)の紀年銘がある。

慈光院跡 阿弥陀一尊種子板碑 (市指定文化財、鎌倉時代中期 建長四年 1252年、緑泥片岩、高さ 149Cm 下幅 67Cm)

頭部山形、下に二条線、額部は薄く突出する。身部は、中央に大きく阿弥陀の種子、下方に「建長四年(1252)」の紀年銘を刻む。

板碑 頭部

頭部山形は尖り気味、下に二段の切込、額部は薄く突出し、身部の輪郭はない。

板碑 中央

阿弥陀如来の種子「キリーク」を薬研彫する。

身部下方の刻銘:「建長二二(四)(1252)六月一日」 典型的な建長(1249~56)期の板碑で、厚さ 15Cmと重量感がある。

板碑、下方の刻銘

刻銘は摩耗しているが中央に「建長二二(四)(1252)六月一日」と刻まれている。

板碑付近の石仏

 護国寺(ごこくじ)阿弥陀三尊種子板碑                       石仏と石塔-目次!

慈光院跡 阿弥陀一尊種子板碑 (市指定文化財、鎌倉時代中期 建長四年 1252年)

竹薮の手前、道路上に立ち、通称「建長の板碑」と呼ばれている。

 板碑(いたび)

*東武東上線 鶴瀬駅東口から富士見市循環バス「ふれあい号」山室会館・富士見高校線に乗車、「富士見高校バス停」下車 、北東方向へ徒歩 約17分。富士見市役所バス停から北東方向へ徒歩 約35分。

(撮影:平成24年11月11日)