元田(げんだ)阿弥陀三尊種子 三連板碑

 元田(げんだ)阿弥陀三尊種子 三連板碑(埼玉県本庄市児玉町元田263)

   一石に三基の板碑形を彫り、各々に阿弥陀三尊の種子を逆蓮台(反花)上に刻む珍しい板碑。鎌倉時代中期 正嘉二年(1258)の紀年銘がある。

元田(げんだ)阿弥陀三尊種子 三連板碑

(県指定文化財、鎌倉時代中期 正嘉二年 1258年、緑泥片岩、高さ 204Cm 下幅 138Cm 厚さ 9.4Cm)

中尊 阿弥陀如来の種子「キリーク」。逆蓮台(反花)上に薬研彫する。中尊種子の頭部、山形は一部剥離する。

板碑 頭部

三基 各々山形をつくり、全体でも山形をつくる。山形は低く、側面に各々二段の切込を施す。

向って左、板碑形、逆蓮台上に勢至菩薩の種子「サク」を刻む。 向って右、板碑形、逆蓮台上に観音菩薩の種子「サ」を刻む。

勢至種子「サク」の下に「戊午、二月廿日」、観音種子「サ」の下に「正嘉、二、年(1258)の紀年銘を刻む。

身部、阿弥陀三尊の種子

中央に大きく阿弥陀如来の種子「キリーク」、向って右 に観音菩薩の種子「サ」、左に勢至菩薩の種子「サク」

を逆蓮台(反花)上に刻み、阿弥陀三尊とする。蓮華座が、逆蓮台(反花)になっているのは珍しい。

板碑、下部

左右 脇侍の板碑形に紀年銘を刻み、根部は突出する。

刻銘:「戊午、二月廿日」(中央:「戊午」、右:「二月」、左:「廿日」) 刻銘:「正嘉、二、年(1258)(中央:「正嘉」、右:「二」、左:「年」)

紀  年  銘

元田 阿弥陀三尊種子 三連板碑 (県指定文化財、鎌倉時代中期 正嘉二年 1258年)

昭和54年(1979)に東京国立文化研究所において、折損部の復元、石質の強化等の修復処置が施された。(現地説明板)

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板碑 収納堂

本板碑専用の収容堂で、前面と側面の一部がガラス張りになっている。

 板碑(いたび)

*JR八高線 児玉駅前から本庄市バス 児玉地区バスいろは橋行きに乗車、「上元田バス停」下車 西方向へ徒歩 約300m。市立児玉元田集会所の横、本板碑専用の前面ガラス張り収容庫に納められている。尚、児玉駅には高崎線 本庄駅前からバスを利用するのが便利。

(撮影:平成24年11月12日)