地蔵堂(じぞうどう)阿弥陀種子板碑(埼玉県羽生市南5-3999)
阿弥陀如来の種子「キリーク」を荘厳体で刻んだ板碑で、鎌倉時代後期 正安二年(1300)の紀年銘がある。
地蔵堂 阿弥陀一尊種子板碑(鎌倉時代後期 正安二年 1300年、緑泥片岩、高さ 129Cm 下幅 38Cm)
身部上方に、三弁宝珠を冠した阿弥陀の種子「キリーク」を蓮華座上に、下方中央に「正安二年」の紀年銘、その両側に光明真言を刻む。 |
板碑 頭部
頭部山形と二条線は破損・剥離し、身部は二重線の輪郭を巻く。
荘厳体、阿弥陀如来の種子「キリーク」 | 身部下方、刻銘 |
身部下方、刻銘
中央に、「正安二年(1300)庚子 伍月廿二日死口」、
左右に光明真言「オン、ア、ボ、ギャ、ベイ、ロ、シャ、ナ、マ、カー、ボ、ダラ」、「マ、ニ、ハン、ドマ、ジンバ、ラ、ハラ、バ、リタ、ヤ、ウーン」を梵字で刻む。
身部下方の刻銘、中央に、「正安二年(1300)」 | 地蔵堂に安置されている庚申塔 |
地 蔵 堂
板碑は、地蔵堂の中に納められている。
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三徳 稲荷神社
小さい拝殿に向って左に地蔵堂があり、板碑はその中に納められている。
尚、三徳稲荷神社の東隣は本立寺跡で、元徳三年(1331)銘題目板碑が立っている。
*東武伊勢崎線 「羽生駅」下車 、東方向へ 約700m。
(撮影:平成24年11月13日)