宝泉寺(ほうせんじ)(埼玉県行田市斎条737)
阿弥陀三尊の種子を正面に刻んだ板碑で、背面に鎌倉時代中期 弘長元年(1261)の銘がある
宝泉寺 阿弥陀三尊種子板碑 (鎌倉時代中期 弘長元年 1261年、緑泥片岩、地上高 207Cm)
板碑は、上方に阿弥陀三尊の種子を各尊 蓮華座上に雄渾な文字で薬研彫し、下方に地蔵立像を刻む。身部は、一重の輪郭を巻く |
板碑 上部
頭部山形、下に二段の切込をつくり、身部は一重の輪郭を巻く
上方に大きく阿弥陀如来の種子「キリーク」、下方の向かって右に観音の種子「サ」、左に勢至の種子「サク」を薬研彫し、阿弥陀三尊とする |
身部、下方の地蔵菩薩
阿弥陀三尊の種子の下、頭光を負い、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ地蔵菩薩を陰刻する
背面上方、身部に釈迦如来の種子「バク」を刻む宝塔、下方に「弘長元年(1261)辛酉、七月五日」の紀年銘がある |
板碑、背面
宝塔は、身部に釈迦の種子「バク」、屋根に宝鎖、風鐸を刻む | 背面、「弘長元年(1261)辛酉、七月五日」の紀年銘 |
宝泉寺 板碑残欠
宝泉寺 板碑残欠(緑泥片岩、地上高 107Cm 下幅 58Cm 厚さ 7Cm)
板碑上方を欠失する。身部は二重の輪郭を巻き、下方に「若人・・・、口口口口、口口自然去善台」の刻銘がある
宝 泉 寺
*秩父鉄道 「行田市駅」または「東行田駅」から行田市 市内循環バス 北東循環コース乗車、「宝泉寺バス停」下車 西方向へ 約70m。
(撮影:平成22年4月10日)