定善寺元亀三年銘題目板碑(南壇 北向き、東から9基目)

 定善寺(じょうぜんじ)(宮崎県日向市大字財光寺7295)

   法華経 如来神力品に出る偈(げ)を刻む板碑で、室町時代最末期 元亀三年(1572)の紀年銘がある。

       定善寺(じょうぜんじ)題目板碑 (室町時代後期 元亀三年 1572年、凝灰岩)      -
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南壇北向き、東から九基目。中央に七字題目、両側に法華経 如来神力品に出る偈(げ)と紀年銘、及び信女経珍 逆修と刻む。

板碑、頭部

頭部山形の背は低く、下に二条の切込、額部は長く突出する。

板碑、身部 刻銘:元亀三年、壬申、二月廿口口」

身部の刻銘は、中央に大きく「南無妙法蓮華経」の七字題目、その両側に法華経 如来神力品に出る偈(げ)「是人於佛道」・

「決定無有疑」、下方両側に「為信女経珍逆修也」、「元亀三年(1572)、壬申、二月廿口口」と刻まれている。

板碑、下部

刻銘:「為信女経珍逆修也」、「元亀三年(1572)、壬申、二月廿口口」

是人於佛道 決定無有疑」

法華経 如来神力品に出る偈

偈(げ):是人於仏道(ぜにんおぶつどう)決定無有疑(けつじょうむうぎ)

[ この人仏道(成仏)において決定して、疑あることなし ]

南壇、北向き 題目板碑群 (部分)

本題目板碑は、向って右(西)から 2基目。

 定善寺(じょうぜんじ)元亀三年銘 題目板碑                石仏と石塔-目次!

定善寺(じょうぜんじ)題目板碑群 四十基 (室町時代後期~江戸時代前期、凝灰岩)

向かって左側が北壇で背中合わせに各10基ずつ計20基、右側の南壇も背中合わせに各10基ずつ計20基の板碑が立つ。

 板碑(いたび)

*JR日豊本線 「日向市駅」から南方向へ徒歩 約15分。

(撮影:平成26年5月28日)