誓願寺(せいがんじ)阿弥陀図像板碑(断碑)(弘前市史No:弘前40)

 誓願寺(せいがんじ)(青森県弘前市新町247)

   大浦城本丸の石垣から出たもので、石面に来迎阿弥陀立像が線刻されている。南北朝時代中期 応安四年(1371)の在銘。

誓願寺 阿弥陀図像板碑 (市指定文化財、南北朝時代中期 応安四年 1371年、安山岩、高さ 81Cm 幅 70Cm 厚さ 28Cm)

上部を切断する。身部は、中央 蓮華座上に来迎阿弥陀如来を二線の輪郭内に、輪郭外の左右に銘文を線刻する。

阿弥陀像と左右の刻銘は、浅い線刻の為、ほとんど肉眼ではわからない。特に、左側の刻銘は不明。

頭光を負い、蓮華座上に立つ「来迎相の阿弥陀如来」が線刻されている。 右側の刻銘

右側の刻銘は、上方に金剛界大日如来の種子「バン」、その下に二行、願文と紀年銘が刻まれている。

二行の刻銘:「右之願者慈父七年悲母三十三年、両口法界平等之故也 応安二二(四)(1371)七月日、敬子、口口

板碑 収納覆屋

本堂に向って左側(西側)の覆屋内に、江戸時代前期 寛文十年(1671)に造られた聖観音石造(市文)と並んで立っている。

誓願寺(せいがんじ)本堂 (浄土宗)

誓願寺は、桃山時代 慶長元年(1596)に大光寺村(現、平川市)に創建、弘前城築城に際し、現在地に移されたという。

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誓願寺(せいがんじ)三門 (重要文化財、四脚門、切妻造、こけら葺)

 板碑(いたび)

*JR 弘前駅前から弘南バス 駒越線(工業高校経由)藤代営業所行きに乗車、「工業高校前バス停」下車、北北西方向へ徒歩 約12分。「弘前駅観光案内所」で、レンタサイクルを利用するのが便利。

(撮影:平成25年10月13日)