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長泉寺(ちょうせんじ)(愛知県蒲郡市五井町岡海道76)
正治二年(1200)この地に没した安達藤九郎の墓とされている五輪塔で、鎌倉時代前期の特長を持っている。

長泉寺(ちょうせんじ)安達藤九郎盛長 五輪塔(市指定文化財、鎌倉時代前期 、花崗岩、地輪を除く高さ 99Cm)
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| 空・風輪 、一石でつくられ、空輪が蓮の蕾(つぼみ)形。 | ||
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| 本堂の左手を奥に入った所、石柵に囲まれて安置されている。 | 地輪 、本来のものではなく、新しく補われている。 |
長泉寺はに三河七御堂の一つで、建久年間(1190〜1199) 源頼朝が初代三河守護 安達藤九郎盛長に命じて建立した。
安達藤九郎は正治二年(1200)に六十六歳で没しており、本五輪塔は藤九郎の墓塔と呼ばれている。

火 輪
勾配・軒反(のきぞり)はともに緩く、古調を示す。

水輪 (少し角ばった形)
上端は水平で、最大径はやや上方にある。
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| 後補の地輪を除く各輪の四方に、「五輪塔四門の梵字」と思われる梵字が刻まれている。全体に鎌倉時代前期の特長を備えている。 | ||

長泉寺(ちょうせんじ)安達藤九郎盛長 五輪塔(市指定文化財、鎌倉時代前期)

長泉寺(ちょうせんじ)本堂

長泉寺(ちょうせんじ)(曹洞宗)
| 五輪塔紀年順 |
*JR東海道本線 蒲郡駅前から名鉄バス蒲郡市民病院行きに乗車、終点「蒲郡市民病院バス停」下車、北方向へ約1.3Km。
(撮影:平成25年9月9日)