頭塔（ずとう）（奈良県奈良市高畑町921番地）

　　ピラミッド形の土塔で、各所に石仏（重文）が配置される。奈良時代の僧 玄肪の頭を埋めた墓との伝承から頭塔の名がついた

頭塔（ずとう）（国史跡、石仏は重文）

東面（写真左側）と北面（写真右側）

頭塔は、東大寺の僧 実忠が良弁（ろうべん）の命により神護景雲元年（767）に築いた土塔とされている

　頭塔は、方形基壇の上に方形七段の階段状土壇を築き、第一・三・五・七の奇数層 四面に各11基ずつ総数44基の石仏が整然と配置されていた。現在までに44基のうち28基が確認

　され、25基の表面には浮彫や線彫で仏菩薩像が表されている。頭塔石仏は、数少ない奈良時代の石仏としてきわめて貴重な遺例である（現地説明板）

　　頭塔 東面の石仏

如来三尊及び侍者像（重要文化財、奈良時代後期）		如来三尊像（重要文化財、奈良時代後期）

東面の第一段は多宝仏浄土を表した図像

　　頭塔北面

頭塔の各面は、石仏を直射日光から保護するために鞘堂（さやどう）が設けられている

基壇は一辺32ｍ、第一段目一辺21ｍ、第七段目一辺6ｍ、高さ 8ｍの規模を持つ。塔頂部深さ 2ｍの位置に礎石があり、心柱が立っていた

　　頭塔 北面の石仏

如来坐像（重要文化財、奈良時代後期）		如来三尊像（重要文化財、奈良時代後期）

如来三尊像（重要文化財、奈良時代後期）

北面の第一段は、弥勒仏浄土を表した図像

　　頭塔 西面の石仏

如来坐像（重要文化財、奈良時代後期）
如来三尊像（重要文化財、奈良時代後期）

西面の第一段は、阿弥陀浄土を表した図像

　　頭塔 南面の石仏

如来三尊像（重要文化財、奈良時代後期）

南面の第一段は、釈迦仏浄土を表した図像

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東面の如来三尊及び侍者像（重要文化財、奈良時代後期）

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＊ 近鉄奈良駅下車、南東へ徒歩約25分。奈良交通市内循環バス「破石町」バス停西すぐ。見学時間：午前9：00〜午後5：00まで。料金：￥200-

（撮影：平成19年2月11日）