観音寺(かんのんじ)十三重石塔

 観音寺(かんのんじ)(奈良県奈良市針町1384)

 寺伝によると僧延鎮が宝亀年間(770〜779)に小堂を建てたのにはじまる

観音寺十三重石塔(旧村指定文化財、南北朝時代前期 正平七年 1352年、花崗岩、高さ 465Cm)

塔身、二重円光背をほりくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(東面:薬師如来)
十三重石塔は、本堂の手前 向かって左側(西側)に立っている 塔身、二重円光背をほりくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(南面:釈迦如来)

屋根は、軒の反りがゆるやかで、軒の両端でわずかに反り、軒下に一重の垂木型を刻出する

塔身、二重円光背をほりくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(西面:阿弥陀如来)
塔身、二重円光背をほりくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(北面:弥勒) 南北朝時代を代表する作品で、屋根幅は美しく逓減され、ここちよい。

基    礎

南面の基礎に「正平七年壬辰二月十五日 造立之大工 行就」の銘がある

基壇と基礎の間に、大和地方独特の複弁反花(かえりばな)座を設ける
観音寺本堂 相輪は水煙がつく層塔型のもので、丁寧に造られている

本堂西側にある石造。向かって左より庚申像(江戸時代中期)、長谷寺型十一面観音(寛延三年 1750年)、地蔵菩薩

 都祁水分(つげみくまり)神社狛犬                   石仏と石塔-目次!

観音寺表門風景

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*JR・近鉄「天理駅」より奈良交通バス 針インター・国道山添方面乗車、「国道針バス停」下車または新大阪駅北口、大阪東梅田より近鉄高速バス伊賀上野行き乗車、「針インター駅」下車 徒歩約15分

(撮影:平成19年9月8日、平成21年10月4日)