久米寺(くめでら)七重石塔

 久米寺(くめでら)(奈良県橿原市久米町502)

  聖徳太子の皇弟である来目王子の創建という説と、久米仙人が創建したという説がある。真言宗御室派の別格本山

久米寺(くめでら)七重石塔(平安時代後期、凝灰岩、高さ 240Cm)

塔身、月輪内に雄渾な字体で金剛界四仏の種子を刻む(アク:不空成就)
七重石塔は、木造多宝塔の前、植え込みの中に立っている 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(ウーン:阿閦如来)

屋根の軒反はゆるく真反(しんぞり)を示している。

塔身、月輪内に雄渾な字体で金剛界四仏の種子を刻む(タラーク:宝生)
塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(キリーク:阿弥陀如来) 平安時代後期の作品で、相輪と七層目の屋根石は後補

基礎は土中に埋められ、五・六層の屋根を大きく欠損する

相輪は、後補のもので石塔と石質が異なって見える。層塔形式の相輪で、下から伏鉢・請花・九輪・水煙で、竜車と宝珠を欠いている

久米寺(くめでら)多宝塔(重要文化財、江戸時代初期、とち葺、高さ14.5m)

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久米寺 本堂

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*近鉄南大阪線・近鉄橿原線 「橿原神宮前駅」下車、徒歩5分

(撮影:平成19年11月2日、平成21年6月9日)