円楽寺跡(えんらくじあと)(奈良県生駒市高山町3440)
茶筅(ちゃせん)の全国生産 九割以上を占める高山地区、その高山竹林園内に円楽寺跡がある
円楽寺跡(えんらくじあと)五輪塔群
円楽寺は、中世に生駒市北部を支配していた鷹山(たかやま)氏の菩提寺で、二十数基の五輪塔が残っている
円楽寺跡 五輪塔残欠「頼榮(よりさか)」
円楽寺跡 五輪塔残欠(地輪)(室町時代 明応元年 1492年、花崗岩、高さ 26Cm) |
五輪塔は一具のものではなく、地輪のみが残っている。「鷹山頼榮(たかやまよりさか)」の供養塔
五輪塔 地輪
中央に大きく普賢菩薩の種子「アン」、その下に「頼榮」、左右に「明応元年(1492)壬子八月四日」の刻銘がある
円楽寺跡 五輪塔残欠(地輪)(室町時代後期 天文二十二年 1553年、花崗岩、高さ 45Cm) |
五輪塔は一具のものではなく、地輪のみが残っている。「鷹山弘頼(たかやまひろより)」の供養塔
五輪塔 地輪
中央に大きく普賢菩薩の種子「アン」、その下に「弘頼禅定門」、左右に「天文二十二年(1553)癸丑五月四日」の刻銘がある
円楽寺跡 貞享三年(1686)銘五輪塔
円楽寺跡 五輪塔 (江戸時代前期 貞享三年 1686年、花崗岩、高さ 120Cm) |
風・空輪を欠失し、他のものが載っている。四面の各輪に五輪塔四門の梵字を刻む。火輪の軒が上端で尖り、江戸時代の様式になっている
五輪塔 地輪
「貞享三年(1686)七月十九日、頼茂大徳、妙悟大姉、三輪氏」の刻銘がある
円楽寺跡 六字名号板碑(室町時代 享禄二年 1529年、花崗岩、高さ 123Cm 幅 35Cm) |
中央に「南無阿弥陀仏 三十五人」、両脇に「享禄二年(1529)」、「八月十五日」の紀年銘が刻まれている
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*近鉄 富雄駅前から奈良交通バス「庄田行き」バス乗車、「上大北(竹林園)バス停」下車 東方向へ 徒歩 約5分。
(撮影:平成22年7月8日)