禅華院(ぜんげいん)石仏

 禅華院(ぜんげいん)(京都市左京区修学院烏丸町20)

  禅華院は、清巌和尚が寛永年中に創建した臨済宗大徳寺派の寺院。昔は、延暦寺三千坊の一といわれる

禅華院(ぜんげいん)石仏(鎌倉時代後期、花崗岩)

もと修学院離宮の田圃のなかにあったものを当寺に移した。石仏は、門を入って右手側奥に安置されている

阿弥陀如来坐像(鎌倉時代後期、花崗岩、高さ176Cm) 地蔵菩薩坐像(鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 128Cm)

阿弥陀像は、二重円光形の光背をつくり像を厚肉彫りする。衣文も深く彫られている。地蔵菩薩は蓮華座を設け、右手錫杖、左手宝珠の通常形

  雲母(きらら)坂地蔵(平安時代後期)

雲母坂地蔵

もと雲母坂にあったものを昭和52年に禅華院に移した。大きな阿弥陀如来坐像の向かって左手横に坐す

弥勒菩薩坐像(平安時代後期 大治元年 1126年) 阿弥陀如来石仏(花崗岩)

弥勒菩薩坐像の背面には、平安時代後期の「大治元年(1126)五月八日」の刻銘がある

雲母(きらら)坂にある親鸞聖人 旧跡(きらら坂は比叡山へ登る坂道)

  禅華院(ぜんげいん)石仏群(鎌倉時代後期〜室町時代)

石仏三体

大きな二体の石仏から右側の祠を隔てたところにある三体の石仏

阿弥陀如来立像(花崗岩、高さ 136Cm) 弥勒菩薩坐像(花崗岩、高さ 95Cm)

禅華院のある地域は、東の坂本(大津市)に対して西の坂本と呼ばれ、延暦寺の末寺が多数あった

左から、祠、石仏三体、木をへだてて小石仏四体
釈迦如来立像(花崗岩、高さ 120Cm) 祠の中には、大日石仏が祀られている

小石仏四体

向かって左から二体目の石仏 右端の石仏

門を入って左手側墓地正面の合掌する石仏

 一乗寺北墓地・清賢院の石仏                          石仏と石塔-目次!

禅華院 鐘楼門

鐘楼と門を兼ねている

 石  仏-紀年順-目次

*叡山電鉄「修学院駅」下車 徒歩 約15分。修学院離宮の南東側に隣接する。神社・寺院よみかた辞典では「ぜんけいん」と表示されていた。

(撮影:平成21年1月14日)