大迫寺跡(おおさこじあと)仁王門付近の石造遺品

 1.大永三年銘 地蔵石仏(宮崎県日南市大字吉野方内ノ迫)

      室町時代後期 大永三年(1523)の紀年銘がある地蔵石仏で、仁王門付近に立っている。

大迫寺跡(おおさこじあと)仁王門脇 地蔵石仏 (室町時代後期 大永三年 1523年、凝灰岩)

 
大ぶりで分厚い舟形光背の前面に地蔵菩薩立像を厚肉彫りする。地蔵は、右手に大きな錫杖頭をもつ太い錫杖、左手に宝珠を持つ。

地蔵石仏 上半身

お顔はやや摩耗している。

光背の刻銘:大永甲申三(1523)・・・・

光背の刻銘(向かって右側)

 2.大迫寺跡(おおさこじあと)仁王門脇 石憧 (宮崎県日南市大字吉野方内ノ迫)

大迫寺跡(おおさこじあと)仁王門脇 石憧 (凝灰岩)

龕 部

六角面に舟形後背を彫りくぼめ六地蔵を半肉彫りする。

上方と下方がアンバランスで、別物の可能性がある。

憧身は四角で、四面に五輪塔四方の梵字を刻む。

 3.大迫寺跡(おおさこじあと)仁王石像(宮崎県日南市大字吉野方内ノ迫)

      表通りにある仁王像から、左側の坂道を約200m登った場所に大迫寺跡石塔群がある。

大迫寺跡(おおさこじあと)仁王像

仁王像は、大迫寺の山門にあったものと考えられている。

仁王像 吽形 仁王像 阿形

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仁王門前の説明板

*JR日南線 「飫肥駅」下車、西方向へ 徒歩 約40分。駅前にレンタサイクルがある。

(撮影:平成26年 5月29日)